収穫祭
7月23日(水)、きりん組が育てている野菜を使って収穫祭を行いました。きりん組が収穫した野菜は「なす」「きゅうり」「トマト」「オクラ」「えだまめ」「ピーマン」です。今日のメニューはきりん組が「夏野菜カレー」ぱんだ組が「トマトとオクラときゅうりのサラダ」うさぎ組が「えだまめとコーンのスープ」を作ります。
うさぎ組は、枝豆をさやから出します。「どうやったら豆がでるかな?」「こうかな?」「りょうほうのてでもって、おしたらでやすいよ」と、豆を出しながら、コツをつかんでいるようでした。たくさん枝豆があるので、みんなで協力して出していきました。豆がピュッと勢いよく出るので、とんでいかないように気を付けて、豆を出していました。全部の豆がさやから出し終えると「おわった!」と喜んでいました。次は、スープに入れていきます。友だちと枝豆を入れ、コーンを入れ、玉ねぎ、ウインナーも入れていきます。混ぜていくと「いいにおいがしてきた!」と、湯気にのって匂いが部屋中に広まっていきます。子どもたちもいい匂いに気持ちよくなっています。みんなで「おいしくなーれ!」と言いながら、スープをかき混ぜました。できあがると「できたね」「おいしくなったかな?」「はやくたべたいね」と、友だちと話していました。
ぱんだ組は、先生の話をよく聞き、調理工程を覚えていきます。きゅうりやオクラなどまずは観察してみました。きゅうりを見て「なんかとげとげしてる」「においは、うーん」と、きゅうりのにおいの表現に困っていました。オクラは「でこぼこしてるね」「おもしろいかたち」と、触ったり、においをかいだり、楽しんでいました。いよいよ調理していきます。保育園では、初めて包丁を使います。先生が包丁の使い方を説明すると「ねこのて」「おゆびをきらないようにきをつけよう」と、危険だけれど、気を付けて使うことを理解していました。先生と一緒にきゅうりやオクラを切ると「きゅうりまるだね」「コロコロしちゃうね」「オクラはねばねばしてる」「ほしのかたちだね」と、いろいろな発見をしていました。トマトはきりん組のお友だちが切って持ってきました。ボールに切った野菜を入れ、ドレッシングで味付けをし、両手で混ぜていきます。「いっぱいだね」「うまくまぜられないな」と、どうやったらまぜやすいかをいろいろ試していました。できあがると「おいしそうだね」と、ボールの中を覗き込んでいました。
小さいクラスのお友だちも見学に来ました。切った野菜を見せてもらったり、お兄さんやお姉さんが包丁で切っているところをじーっと見たり、包丁で切っているトントンという音を聞いて喜んだりと、小さい子なりに楽しんでいました。「おにいさん、おねえさんがきったやさい、はいってるかみつけよう!」と、給食を楽しみにしていました。
きりん組、調理工程がたくさんあります。カレーにどんな食材を入れるのか確認したり、野菜を洗いました。なす、にんじん、じゃがいも、玉ねぎを切っていきます。量もたくさんあるので、みんな頑張って切っていました。にんじんは「かたいね」、なすは「きりにくいな」と、野菜によって切る感触が違うことを感じていました。「たまねぎをきったら、なみだでちゃうかな?」と言いながら、玉ねぎを切ってみました。「あれ?だいじょうぶだ」という子、切り終わった後に「めがいたくなってきた」という子、さまざまでした。「じゃがいもはおおきくきったほうがいいかな」「カレーのじゃがいもはおおきいよね」「にんじんはうすいほうがいいかな」と、カレーに入っている大きさを思い出しながら、切っていました。「なんで大きさを変えるんだろうね?」と問いかけると、考えていました。「ちいさいとなくなっちゃうのかな?」「みえない?」いろいろと創造が膨らみます。野菜を鍋で煮ているときも「どんなときに湯気がでるんだろうね?」と聞いてみると「もうすぐできるよってことかな?」「熱くなってきたからかな?」と、先生の問いかけによく観察したり、今までの経験を思い出したりしていました。出来上がるころには「たいへんだったね」と、子どもたちも疲れている様子でした。「給食の先生やおとうさんおかあさんは、ごはんを作っているとき、こんなに大変なんだね」「あとで、ありがとうしよう」と、自分たちが作ったことで、作る人たちの大変さを感じ、感謝の気持ちを持つことができました。
全部ができあがり、先生たちにもおすそわけ。園長先生に「みんなでつくりました。たべてください」と渡しました。
幼児組も給食の時間です。「これつくったね」「きったやさいがあった!」「おいしいね」と、自分たちで作った給食はおいしかったようです。苦手な野菜もちょぴっり食べてみようとする意欲も見られました。
自分たちで野菜から作り、収穫し、調理することで、いつも食べているごはんには、たくさんの人たちが関わっていること、作ることの大変さも感じることができました。食べ物を生産してくださっている方、調理してくださる方、いつもありがとうございます。食べ物の大切さをこれからも伝えていきたいと思います。